CSRとは、「Corporative Social Responsibility」の略語であり、企業の社会的責任を意味する言葉です。社会的責任を果たすとは、企業活動の直接の受益者となる顧客だけでなく、従業員だったり、地域住民など、間接的なものも含めた全てのステークスホルダーに対し、適切な意思決定を行うことです。
近年、情報化社会が発展し、いい意味でも悪い意味でも、情報は幅広く伝わりやすくなり、企業の行動はより広い範囲に影響及ぼすようになりました。
そういった背景もあって、企業はよりガバナンスを重視する必要がでてきています。SDGsなどの関心の高まりもあって、CSRは企業のブランド戦略を考えるうえで、欠かすことが出来ない要素となってきています。今日はその中でも、CSR調達について解説していきたいと思います。
CSR調達とは
CSR調達は、CSRの考えを資材などの調達に適用したものです。周囲への影響を考えながら、取引先とも協力し、CSRを意識した調達を行います。CSRの考えに基づけば、取引先の労働環境や自然環境も視野に入ってきます。
CSR調達を考えるということは、より広い範囲で企業活動の影響がプラスになるように考えることに他なりません。
CSR調達のメリットは
では、CSR調達にはどういったメリットがあるのでしょうか。CSR調達を考えるということは、広い範囲に貢献し、また新しい調達の形を見つけられる可能性も秘めています。例えば、海外から資材を調達しているという場合に、海外の工場の労働環境を考えることで、現地の人の暮らしの向上に貢献します。また、環境への配慮をすることで、何か新しい製造工程を見つけるといったきっかけになる可能性もあります。また、そういった活動をPRすることは、企業のブランドイメージ向上に大きく貢献してくれることでしょう。
CSR調達のデメリットとは
では、反対にCSR調達のデメリットとはなんでしょうか。CSR調達のデメリットは、コストがかかってくる可能性です。CSRを意識することで、製造の手間が増えたり、人件費があがったりといった可能性が考えれるでしょう。またCSR調達には調達先の協力が必要不可欠であり、経営の柔軟性が失われる可能性があります。
CSR調達の方法は?
では、具体的にはCSR調達はどのように行えばいいのでしょうか。CSR調達を行うには、まず取引先と相談することが大切です。CSRへの共通認識をお互いが持ち、一体的にCSR調達に向けた施策を計画、実行することが必要だといえるでしょう。具体的な流れとしては、
CSRへの共通認識を決める
↓
CSR施策の検討を行う
↓
CSR調達の実施
↓
反省
といった流れです。CSRとは会社全体のブランドイメージに関わることですので、経営陣同士が積極的に施策に参加することが望ましいでしょう。
挑戦してみよう
CSR調達は、一件難しいようにもみえますが、様々な発見をもたらしてくれるものです。興味があればぜひ挑戦してみましょう!
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